今は飼ってないけど、昔セキセイインコを、多い時は
七羽まで飼っていた。巣びきも三,四回したかな。
セキセイは何を考えているのか良くわからない。人間で
いうと、変なやつ。ワケわからんリアクションするやつ。
うちで飼ってたのは、みんなあまり手間をかけなかった
せいか、鳥らしさが強く、怖がりだったので、賢そうに
見える子が多かった。でも何羽かは目の前でかなり
リラックスして、頭をぶんぶん振りまわしたり、何だか
良く分からないダンスのような輪を描いてうろうろ走り
回ったり、眼鏡の上に止まって逆さに覗き込んできたり、
いろいろと理解できない行動を見せてくれた。
頭ぶんぶんは、ヘッドバンギングという行為に似ている
らしい。
以前テレビで、本物の獣医さんの診療所に来る動物を
毎週放送する番組があった。診察の様子を見ながら、
病気やけがの説明を聞いて、治療法や正しい飼い方を
教えてもらえるという、良い番組だった。
患者の動物たちの様子も、あまり怯えている子はいなくて、
ちょっと怖いけどママ/パパがいい子にしてなさいって言う
から…という感じに見えて、可愛かった。
セキセイも登場。手乗りで、放鳥の時、いつの間にか
翼を骨折していて、折れた個所がゆがんだまま治って
しまい、もう飛べないとの診断。一家で来ていた飼い主
さんたちビックリしていた。獣医さんが何でもない事の
ように、雛が巣立つ頃、飛び方がまだ下手で、いろんな
ところにぶつかっては落ちるというお年頃のときに多い
事故と説明。本人はもう痛くないし、少し飛び上がること
はできるから、普通に暮らしていける、とも説明。
何でもないのならいいけど…本人はというと、獣医さんに
握られるとギャアギャアギャアと叫び、放してもらった
瞬間にピュルッ!とごきげんな鳴き声を発し、また捕まると
ギャアギャアギャア、放されるとピュルッ!・・・何度か繰り
返していた。なんか、コントみたいだった。