金曜日, 10月 24, 2008

もう一回テレビドラマ

            
テレビドラマというキーワードを書いた時、はじめは全然別の
ことを書くつもりだった。
「ドラマ」という言葉が、某国語にもあるかという話。

ほとんどの某国人が、日本のテレビドラマはDramen とは別だ
と言い、Dorama と、日本語発音をそのまま外来語として使う。
確かにDramen というと、シラーなどの文学を思い浮かべる。

一番日本のテレビドラマに近いものは、Telenovelle だと思う。
最近メディアで使われだした新語。もう一個、Fernsehserien と
いうのがある。両方とも、「連続テレビ小説」と訳していいと思う。
でも、毎週一回、3か月で終わる日本のドラマのようなものは
存在しない。

Telenovella という語が生まれたきっかけは、あるテレビドラマ。
おブスな女の子が、都会のイケメン(日本のとかなり違いまふ。
むちゃくちゃ整った顔と体形の代わりに毛深い)に一目ぼれ
して、彼の会社で働くというストーリー。ライバルの女性も登場、
玉の輿を狙って、主人公にいろいろと嫌がらせをしたり、卑怯
な手で出し抜こうとしたり。
脚本も演技も、日本のドラマの方がマシかな、というレベル。

でも、だからといって出演者が2流とみなされることはなく、
存在感があったり、視聴者の支持が集まる俳優には次の
チャンスがある。

それとは別に、映画畑でキャリアを積む俳優さんたちもいて、
その代表がフランカ・ポテンテやダニエル・ブリュールだ。
ティル・シュヴァイガーは賛否両論だったようだが、やはり
映画俳優として成功し、ハリウッド進出を図ったが、結局
戻ってきた様子。
マーク・ウォールバーグは、故郷のメディアではずいぶん
評判が悪かった。もともと歌手で、演技力が無い、カリスマ
もない、主演してるといっても猿の惑星みたいな映画で、
駄作だ云々。でも、今となって見ると、同郷の俳優の中では
彼が一番ハリウッドで名前が知られている。
もう一人、俳優ではなく若者向けの音楽番組の司会から
スタートしたハイケ・マカッチュが、ハリウッド映画でちょっと
だけ当たった。歌手でもあり、映画の中で英語で歌うシーン
が好評だった。

自国で演技派として認められている俳優がハリウッドで成功
するわけではないらしい。