土曜日, 10月 18, 2008
年にこだわりすぎる日本人
帰国してすぐに気付かなかったけれど、次第にじわじわと感じる
ようになったことがある。それは・・・
なんで、みんな、年のことばっかり言うの?
それも、30代で、もうおばさんだ、おじさんだ、と言われたり自ら
言ったり。40代はどうなるんじゃ!!
私が滞在していた某国では、30代といえば、一番活発でセクシー
な年代だ。テレビドラマの主人公は、恋愛物の場合ほとんどが30代。
40代50代の恋愛模様を描いたドラマもよく見たし、恋愛がテーマで
なければ40代以上の登場人物が圧倒的に多かった。脇役にしても
日本のドラマみたいに、添え物みたいに出てくるのではなく、主人公
の住む世界をリアルに、はっきりとした個性を出して演じていた。
人生の脇役という感じは微塵もない、しっかりとドラマの世界に住んで
いる人たちばかりだった。
現実の生活でも、「年甲斐もなく・・・」というようなことを口にするのは
50歳前後からだ。
日本は、平均寿命が50歳にも満たなかった頃のまま、人々の意識
が変わってないんじゃないだろうか。
高齢化社会が叫ばれて久しいのに、なぜ30歳で老け込んでしまわ
なくてはいけないのだろう。残りの40年どうするんだろう。
今20代から下の人たちは、あと10年足らずで「老ける」覚悟がある
のだろうか。
長い目で見た人生設計というと、お金のことしか考えない人ばかり。
十分なお金があっても、何をして生きていったらいいのか考えて
いない人が多い。
老後にあれがしたいこれがしたい、と楽しみにしている人もいるが、
現在の仕事を老後につなげていく人はいない。
はじめから、寿命の尽きるまでの長い年月をフルに使って計画を
立てる人はいない。
そういうのを夢って言うんじゃないのかな。